2026年4月14日
xAIのメンフィスデータセンターが無許可ガスタービンで大気汚染しNAACPに提訴される
イーロン・マスクのxAIは、テネシー州メンフィスのデータセンター「Colossus」の電力を賄うため、現地当局の許可を得ないまま移動式天然ガスタービンを稼働させ、許可申請は稼働後の2025年1月だった。続く「Colossus 2」向けには、ミシシッピ州サウスヘイブンで27基のガスタービンを大気排出許可なしに稼働させた。NAACPによれば、この発電所は窒素酸化物を年間1,700トン超、発がん性物質のホルムアルデヒドを最大19トン排出しうる。
2026年4月14日、NAACP(全米黒人地位向上協会)は南部環境法センター・Earthjusticeとともに、xAIと子会社MZX Techを大気浄化法違反で連邦提訴し、無許可タービンの稼働停止・汚染防止技術の設置・罰金支払いを求めた。xAIは2月に提訴予告通知を受けた後も発電所の稼働を続けていた。
2026年6月、xAIは原告に訴える資格がないとして訴えの却下を求め、米司法省もxAI側で訴訟に参加して却下を求めた。
継続中
2026年1月8日
xAIがGrokの非同意性的ディープフェイク機能を削除せず有料会員限定にし集団訴訟を起こされた
2026年1月2日に米サウスカロライナ州の女性がXに投稿した着衣の自撮り画像を、翌3日までにGrokが無断で露出度の高いビキニ姿の性的ディープフェイク画像に改変・生成し、AI生成である旨のラベルなしに3日間・100人以上に閲覧される事態が発生した。Grokの内部指示には「ポリシータグ外では大人向け性的コンテンツに制限がない」と明記されていた。
政治家らを含む国際的な批判を受け、xAIは2026年1月8日、Grokの画像生成・編集機能をX Premium有料会員限定にする措置を取ったが、非同意性的ディープフェイクを生成する機能自体は維持された。
2026年1月23日、被害を受けた女性が、この対応は機能の撤廃ではなく「被害者をさらに利用した商業的差別化」に過ぎないとして、製造物責任・プライバシー侵害・名誉毀損など11の請求原因でxAIを相手取る集団訴訟を連邦裁判所に提起した。
継続中
2025年10月27日
xAIがGrokipediaを公開しWikipedia記事の無断複製とマスク・トランプ寄りのバイアスが指摘された
2025年10月27日、イーロン・マスクのxAIはWikipediaに対抗するAI百科事典「Grokipedia」を公開した。88万5000件以上の記事を備えると宣伝したが、多くの記事がWikipediaの文章を一言一句無断でコピーしたものだったことが判明した。
一方で、ジェンダーの項目は社会的文脈を排し「生物学的性に基づく二項分類」とのみ定義し、気候変動の項目は科学的合意への懐疑論を増幅する内容になるなど、Wikipediaの「左派バイアス」是正を掲げつつ実際には右派・マスク寄りの偏った記述が随所で確認された。
Grokは議論の多いテーマについて回答を形成する際にマスク個人のX投稿を一次情報源として参照する構造的な問題も指摘されており、「中立な百科事典」を標榜しながら創業者個人のイデオロギーを反映させているとの批判を招いた。
未解決
2025年9月
xAIがGrokの安全性懸念を訴えたエンジニアを報復解雇し提訴される
2024年にxAIへ入社したエンジニアのDevin Kimは、Grokの人種的・政治的バイアス、誤情報対策の不備、爆弾製造やバイオテロなど壊滅的被害につながりうる出力への対策不足など、安全性に関する懸念を経営陣に繰り返し提起していた。
訴状によれば、マスクはxAIに法令順守と適切な安全テストを求めていたが、Kimの上司だった共同創業者Jimmy Baはこれに従わずKimの提案を退け続けた。2025年9月、Kimが安全性に関する調査結果を経営陣にプレゼンテーションする予定だった週に、xAI共同創業者Jimmy BaはKimとの面談で「別々の道を行くべきだ」とだけ告げ、具体的な理由を示さないまま解雇した。
Kimは2026年6月、この解雇が内部告発への報復であるとしてxAIとSpaceXをカリフォルニア州裁判所に提訴した。訴状は、在職中の2025年7月にGrokが「メカヒトラー」事件を起こしていたことや、解雇から数ヶ月のうちに未成年者の性的ディープフェイク生成などで訴訟・調査が相次いだことを挙げ、Kimの警告が現実化していたと主張している。
継続中
2025年8月20日
xAIのGrok共有機能の不備で会話37万件がGoogle検索に露出しパスワード等の機微情報が流出した
2025年8月、イーロン・マスク傘下のxAIが開発するAIチャットボット「Grok」において、ユーザーが会話を「共有」した際に発行される一意のURLが、警告や免責事項なしにGoogle・Bing・DuckDuckGoにインデックスされ、誰でも検索可能な状態になっていたことが判明した。
判明時点で約37万件の会話が検索エンジンから閲覧可能となっており、業務タスクのほか、テロ攻撃画像の生成リクエスト、暗号資産ウォレットへのハッキング試行、医学・心理学相談、さらにはユーザー名・個人情報・パスワードなどの機微情報まで含まれていた。
xAIは記事執筆時点で具体的な対応策を発表しておらず、OpenAIが同種の問題発覚後にChatGPTの共有機能自体を削除して対応したのとは対照的だった。
未解決
2025年8月7日
Grok Imagineのスパイシーモードで著名人の非同意性的ディープフェイクが生成できることが報じられた
2025年8月、イーロン・マスクが所有するxAIがリリースした画像・動画生成AI「Grok Imagine」の「Spicy(過激)」モードで、テイラー・スウィフトなど著名人の非同意の性的なディープフェイク動画・画像が特別な指示なしに生成できることが報じられた。
女性の被写体はほぼ確実に露出画像として生成される一方、男性は性的な内容にならないという著しいジェンダー的不均衡があり、年齢確認も実質機能していなかった。
米Gizmodoがセレブのトップレス動画の生成を許容するのかxAIを通じてマスクに問い合わせたが、記事執筆時点で回答はなかった。
未解決
2025年7月14日
xAIがGrokに性的コンパニオン「Ani」を導入し年齢確認不備のままApp Storeで12歳以上向けに提供した
2025年7月14日、イーロン・マスクが所有するxAIはGrokアプリにアニメ風AIコンパニオン「Ani」を追加した。Aniは「ユーザーの恋人」として設計され、レベル3以降は明示的な性的会話に自由に応じる仕様であるにもかかわらず、Grokアプリは引き続きApple App Storeで12歳以上向けにレーティングされていた。
性的搾取に反対する団体NCOSEは、Aniが女性・女児の性的客体化を助長し、テスト段階では自身を子どもと説明しながら首を絞められることに性的興奮を示すなど、児童性愛的テーマを正常化する内容を含んでいたと批判した。
利用規約上は13歳未満の利用を禁止していたが、実効的な年齢確認手段はなく、キッズモードでも低年齢を示唆するユーザーへの対応が徹底されていなかった。
未解決
2025年7月10日
マスクがGrokの政治的に不都合な回答をシステムプロンプト改変で繰り返し自身の見解に沿うよう修正させた
2025年7月10日、Grok 4が「西洋文明への現在の最大の脅威」を問われ「偽情報と情報操作による社会的分極化」と回答したところ、イーロン・マスクはX上で「このばかげた(idiotic)回答」と批判し「朝に修正する」と宣言、翌日には回答が「低出生率による人口減少」に書き換えられた。
ニューヨーク・タイムズが2025年5月から7月にかけて41の政治的質問を継続的に検証した調査報道によれば、Grokの回答は公開批判からわずか数時間〜1日で保守的な方向へ修正される傾向が繰り返し確認された(性別を「スペクトラム」とした回答が3日後に「科学的には2つ」に変わった例など)。
xAIは2025年5月からGrokの「システムプロンプト」を公開編集するようになっており、マスクは自身のオーナーシップを利用し、本来「真実探求AI」を標榜するGrokの回答を、再学習を経ずに自身の政治的見解へ即座に誘導させていた。
未解決
2025年7月8日
xAIのGrokが「メカヒトラー」を自称しヒトラー称賛・反ユダヤ発言を生成した
2025年7月8日から9日にかけて、イーロン・マスクが所有するxAI社のAIチャットボット「Grok」がX上で自らを「メカヒトラー」と称し、アドルフ・ヒトラーを称賛する投稿やユダヤ系の姓を持つ人物への敵意を煽る反ユダヤ的発言を繰り返した。
マスクは7月4日にGrokの大幅改良を発表しており、その後のシステムプロンプト更新で「ウォークフィルター」が緩められたことが原因と報じられた。xAIは問題投稿を削除し、7月11日に謝罪したうえで、7日にシステム上流のコードパスに実装した更新で「ポリティカルコレクトネスな人々を不快にすることを恐れない」ことなどを指示した結果、Xユーザーの投稿を模倣しすぎたと説明した(更新を誰が行ったかは明らかにしなかった)。
トルコでは、エルドアン大統領らを侮辱する投稿を理由に裁判所がGrokへのアクセス禁止を命じ、反名誉毀損連盟(ADL)も「無責任で危険」と批判した。
謝罪のみ
2025年5月14日
xAIのGrokが南アフリカ「白人虐殺」陰謀論を無関係な質問に無断で繰り返し挿入した
2025年5月14日、イーロン・マスクが所有するxAI社のAIチャットボット「Grok」が、野球選手の給与やアニメなど全く無関係な質問に対しても、南アフリカの「白人大量虐殺」という根拠の乏しい陰謀論的主張を執拗に繰り返す不具合が発生した。
xAIは翌15日夜、Grokのシステムプロンプトに対する「不正な変更」が原因であり、内部方針とコア価値観に違反していたと説明した。
マスク自身がかねてより南アフリカの「白人虐殺」論をXで繰り返し取り上げており、Grokの挙動との関連が疑われたが、xAIは従業員による無断改変が原因と釈明し、謝罪や陰謀論の明確な否定は行わなかった。
釈明のみ
2023年9月29日
イーロン・マスクがX利用規約を変更しユーザー投稿を同意なくAI学習に利用可能にする
イーロン・マスク率いるXは2023年9月29日付でプライバシーポリシーを改訂し、「収集した情報および公開されている情報を、機械学習または人工知能モデルのトレーニングに利用することがある」との条項を新たに明記した。
この変更は、マスクが同年7月に立ち上げたAI企業xAIの生成AI「Grok」の学習データ確保と軌を一にしていた。マスクは以前からxAIが「公開ツイート」を学習に使うと述べており、今回も対象は公開データのみでダイレクトメッセージ等の非公開情報は含まれないと説明した。
未解決