2024年にxAIへ入社したエンジニアのDevin Kimは、Grokの人種的・政治的バイアス、誤情報対策の不備、爆弾製造やバイオテロなど壊滅的被害につながりうる出力への対策不足など、安全性に関する懸念を経営陣に繰り返し提起していた。
訴状によれば、マスクはxAIに法令順守と適切な安全テストを求めていたが、Kimの上司だった共同創業者Jimmy Baはこれに従わずKimの提案を退け続けた。2025年9月、Kimが安全性に関する調査結果を経営陣にプレゼンテーションする予定だった週に、xAI共同創業者Jimmy BaはKimとの面談で「別々の道を行くべきだ」とだけ告げ、具体的な理由を示さないまま解雇した。
Kimは2026年6月、この解雇が内部告発への報復であるとしてxAIとSpaceXをカリフォルニア州裁判所に提訴した。訴状は、在職中の2025年7月にGrokが「メカヒトラー」事件を起こしていたことや、解雇から数ヶ月のうちに未成年者の性的ディープフェイク生成などで訴訟・調査が相次いだことを挙げ、Kimの警告が現実化していたと主張している。
出典
A former xAI engineer is suing the company and SpaceX, alleging he was fired for raising AI safety concerns about Grok days before SpaceX's historic IPO.
Whistleblower Devin Kim filed suit alleging xAI and SpaceX fired him in retaliation for repeatedly raising AI safety concerns about Grok with company leaders.