イーロン・マスクは2023年6月、「cis」「cisgender」という語がXのヘイト行為・ハラスメント防止ポリシー上のスラー(差別用語)として扱われると述べ、同年10月と2024年1月にも「cisは異性愛者へのスラーだ」「ヘテロフォビックな言葉だ」と繰り返し主張した。「cisgender」は出生時に割り当てられた性別と性自認が一致する人を指す、アメリカ心理学会等でも用いられる一般的な学術用語である。
2024年5月までにXでは実際に、モバイルアプリで「cis」「cisgender」を含む投稿をしようとすると「スラーと見なされる可能性がある」との全画面警告が表示されるようになった。GLAADはこの施策を「不誠実で本質的に差別的」「右翼過激派ユーザー基盤への迎合」と批判し、Xは同年のGLAAD社会メディア安全性指数で過去最低の33%を記録した。
出典
2024年1月、マスク氏が改めて『cis』を『ヘテロフォビック(異性愛者差別的)な言葉』と主張した投稿と、その経緯・批判を報じる記事。
マスク氏が『cis』『cisgender』という学術用語をスラー(差別用語)と宣言し、Xが実際に投稿制限の警告画面を表示するようになったことと、GLAADによる批判を報じる記事。