農林水産大臣の小泉進次郎が2025年6月27日の閣議後会見で、EUのニホンウナギ輸出規制強化の動きを「遺憾」と述べつつ「絶滅の恐れはない」と強調した。
ニホンウナギはIUCNレッドリストで絶滅危惧種(Endangered)、環境省のレッドリストでも絶滅危惧IB類に指定されており、事実に反する発言として批判を受けた。
EUによる規制強化は科学的評価に基づくものであり、農相発言は国際的な保全議論と正面から食い違うものだった。
水産庁は2024年3月時点の資料では同種の資源状況を「長期的には低水準かつ減少基調」としており、わずか3か月余りで評価を転換したことになる。専門家(中央大学・海部健三教授)からは、根拠とされる論文が未発表で検証不能であること、和文資料にある「減少基調」等の記述が英文版からのみ不自然に欠落していることなどが指摘されている。
出典
【ブリュッセル共同】欧州連合(EU)は26日、食用のニホンウナギなどウナギ全種の国際取引を規制しなけ...
小泉進次郎農水相が「十分な資源量が確保されており国際取引による絶滅の恐れはない」と発言。EUがワシントン条約締約国会議でニホンウナギを含むウナギ類の国際取引規制を提案する中、水産庁が根拠とする未発表論文の信頼性や「国内業界ファースト」の姿勢が批判されている。
水産庁は2024年3月時点で資源状況を「長期的には低水準かつ減少基調」としていたが、2025年6月に小泉進次郎農水相は一転して「十分な資源量が確保されている」と発言。中央大学・海部健三教授が評価基準の恣意的な選択や、英文版報告書からの不都合な記述の不自然な削除など複数の問題点を指摘している。