名古屋入管で2021年3月に死亡したウィシュマ・サンダマリさんの遺族は2025年2月、死去直前約2週間分の監視カメラ映像(計約295時間分)の全面開示を名古屋入管局長に請求した。しかし同局長は同年3月26日、映像に第三者が映り込み容易に除去できないことや、開示すれば警備体制上支障が生じる恐れがあることを理由に全面開示しない決定を出し、実際に開示されたのは約5時間分にとどまった。
遺族が不開示決定の取り消しと開示を求めた訴訟の第1回口頭弁論が9月30日に東京地裁で開かれ、国側は「開示のために必要な期間は優に5年間を超える」と主張した。ウィシュマさんの妹は「姉は病院での治療も点滴も受けられず、飢餓状態のまま亡くなった」と述べ、開示されていない映像に「不都合な真実」が写っている可能性を指摘している。
出典
名古屋入管でのウィシュマさん死亡事件を巡り、遺族が求めた監視カメラ映像の全面開示を国が拒否し続けていることについての国家賠償請求訴訟の第1回口頭弁論を報じた記事。