← トップページ

廃棄困難な国旗損壊罪チラシ

2026年に可決された「国旗の損壊等の処罰に関する法律」について、配布用に作成したチラシです。Web版では関連する事件・出典へのリンクがあります。

コンセプト

 チラシという媒体は面白いです。他人の敷地に勝手に投函しても良いような慣習があります。一方で、不特定多数に頑張って配布したとしても、どのくらい読まれるか分からない問題があります。

 国旗損壊罪は多くの問題が指摘されていましたが、与党の強行採決によって可決されてしまいました。この法律の問題の一つに「国旗を所有することすらリスクになる」というものがあります。

 「廃棄困難な国旗損壊罪チラシ」は、これらの問題に向き合います。日の丸を模したチラシを受け取った者は、その所有リスクも受け取ったことになります。チラシが読まれれば、国旗損壊罪の問題点を伝えます。チラシが読まれずに捨てられれば、国旗損壊を誘発します。すべての国民が対象読者であり、すべての廃棄が抗議になりえる——そのように設計しました。

チラシ本文

れいわ令和8ねん8がつ13いこう以降に、このチラシをやぶいたりてたりするとこっき国旗そんかい損壊ざいわれてけいじ刑事こくそ告訴されるかのう可能せいがあります。ごちゅうい注意ください。

こっき国旗そんかい損壊ざいとはなにか?

 せいしき正式にはこっき国旗そんかい損壊とうしょばつ処罰かんするほうりつ法律ばれるほうりつ法律が、れいわ令和8ねん7がつ17さんぎ参議いんかけつ可決されましたほんほうりつ法律だいにじょう第二条ではいか以下のようにばっそく罰則きてい規定されています。

ひといちじるしくふかい不快またけんお嫌悪じょうもよおさせるようなほうほう方法により、こうぜん公然こっき国旗そんかい損壊し、じょきょ除去し、またおそん汚損したものは、ねんいか以下こうきん拘禁けいまたにじゅう二十まんえんいか以下ばっきん罰金しょする。

 このほうりつ法律にっぽん日本こくけんぽう憲法さだめる「ひょうげん表現じゆう自由」や「ないしん内心じゆう自由」とたいりつ対立します。そのじょうぶん条文あいまい曖昧さにかんしてももんだい問題してき指摘されています。

だれがどのようにほうあんすすめたのか?

 こっき国旗そんかい損壊ざいせいてい制定は、げんしゅしょう首相たかいち高市さなえ早苗すいしん推進したせいさく政策です。たかいち高市は2021ねんに「こっき国旗そんかい損壊ざいがないのははいせん敗戦こくだから」とじしん自身のホームページのコラムにきじゅつ記述していましたが、これがファクトチェックでひてい否定されるととうがい当該コラムはさくじょ削除されました

 2025ねん10がつしゅうぎ衆議いんかいさん解散そうせんきょ選挙さいじみん自民とうせんきょ選挙こうやく公約にこのほうりつ法律せいてい制定めいき明記されていませんでした。しかしせんきょ選挙じみん自民とうにっぽん日本いしん維新かいれんりつ連立せいけん政権ごうい合意しょとつじょ突如まれました。いしん維新にとってそれまでかんしん関心はんい範囲がいだったせいさく政策が、ほとんどとうない党内ぎろん議論ないままごうい合意しょきさい記載されたのです。

 2026ねん6がつじみん自民いしん維新こくみん国民みんしゅ民主さんせい参政の4とうきょうどう共同ていしゅつ提出し、しゅういん衆院ほんかいぎ会議よとう与党さいけつ採決きょうこう強行どうねん同年8がつ13しこう施行されました。

こっき国旗そんかい損壊ざいなにもんだい問題か?

 りっぽう立法じじつ事実がないことげんこう現行ほうたいおう対応かのう可能であることひょうげん表現じゆう自由けんぽう憲法21じょう)をしんがい侵害することないしん内心じゆう自由けんぽう憲法19じょう)をしんがい侵害することばっそく罰則あいこく愛国しんはぐくまれないことおおくのろんてん論点がありますが、しめん紙面つごう都合じょうここでしょうじゅつ詳述することはできません。

 じょうぶん条文あいまい曖昧さについてかんがえてみましょう。「ひといちじるしくふかい不快またけんお嫌悪じょうもよおさせるようなほうほう方法」とはどのようなほうほう方法でしょうか。ほうむ法務しょうのウェブサイトではいか以下のようなかいとう回答きさい記載されています。

いっぱん一般つうじょう通常にんからて、ひどくこころよくないとかんじさせ、またゆかい愉快かんじさせるようなほうほう方法すとかんがえられます。

 あまりせつめい説明になっていないですね。このチラシがこっき国旗みな見做されるかも、このチラシのはいき廃棄こっき国旗そんかい損壊がいとう該当するかも、かりません。おそらくててももんだい問題ないですが、けんりょく権力しゃしい恣意てきほうりつ法律うんよう運用するとどうなるか、かりません。このチラシのさくせい作成そのものをこっき国旗そんかい損壊しゅちょう主張するものあらわれるかのう可能せいすらあります。

 ったチラシをじぶん自分さいりょう裁量てられないしゃかい社会じつげん実現しつつあります。

だれこっき国旗そんかい損壊ざいはんたい反対したか?

 いか以下のようなおおくのだんたい団体こじん個人はんたい反対ひょうめい表明しました。

 日本弁護士連合会札幌弁護士会仙台弁護士会山形県弁護士会秋田弁護士会青森県弁護士会東京弁護士会第二東京弁護士会神奈川県弁護士会千葉県弁護士会茨城県弁護士会群馬弁護士会静岡県弁護士会山梨県弁護士会長野県弁護士会三重弁護士会岐阜県弁護士会福井弁護士会金沢弁護士会大阪弁護士会兵庫県弁護士会滋賀弁護士会島根県弁護士会福岡県弁護士会宮崎県弁護士会沖縄弁護士会Human Rights Watch石破茂(自由民主党)岩屋毅(自由民主党)木村三浩(一水会代表)小林節(慶應義塾大学名誉教授)猪野亨(弁護士)伊藤真(弁護士・伊藤塾塾長)松本常広(品川区議会議員)林朋寛(弁護士)橋下徹(弁護士・元大阪府知事)阪田雅裕(元内閣法制局長官)江藤隆之(桃山学院大学教授)志田陽子(武蔵野美術大学教授)松宮孝明(立命館大学教授)愛敬浩二(早稲田大学教授)木下昌彦(神戸大学教授)橋本基弘(中央大学教授)憲法研究者有志201人刑事法学者有志148人朝日新聞毎日新聞日本経済新聞中日新聞北海道新聞東奥日報河北新報山形新聞福島民報東京新聞神奈川新聞新潟日報北日本新聞山梨日日新聞信濃毎日新聞静岡新聞京都新聞神戸新聞山陰中央新報山陽新聞中国新聞徳島新聞愛媛新聞高知新聞西日本新聞佐賀新聞熊本日日新聞大分合同新聞宮崎日日新聞南日本新聞沖縄タイムス琉球新報しんぶん赤旗

 しかしはんたい反対いけん意見たいするじゅうぶん十分せつめい説明く、このほうりつ法律きょうこう強行さいけつ採決されてしまいました。

あなたは、こっき国旗そんかい損壊ざいそんざい存在するべきだとおもいますか?

詳細なWeb版はこちら→

ダウンロード

 以下のリンクからチラシがダウンロードできます。ライセンスは CC BY です。勝手に印刷して勝手に配布してもらって問題ありません。

関連する事件